FAC/JTAC
前線航空管制(FAC、最近はJTACとも呼びます)の仕事を極端に単純化して説明すると、飛行機からは見つけにくい敵を見つけて、その場所と攻撃方法を飛行機に教える仕事です。
Pecatacでもこの役回りがあるミッションをときどき遊びます。
このページでは、ごく簡単かつ単純にこの役回りで何をするべきかを解説します。
以下、なんか格好良くメッセージを書いてますが、充分に地図上で情報を伝達できて、スモークなどで目印を付けられるなら
「この森の辺りをガーっとやっちゃって!」でもうまくいきます。
やりかた
まず敵を見つけて、必要な情報をマップにマークします。(敵の位置、味方の位置、飛行機に対する脅威など)そして、攻撃目標の情報を説明します。
マップに十分な情報を書き込むことが出来て、攻撃をするパイロットがMicroDAGRなどで飛行中にこれらを見ることが出来るなら、ラジオによる説明はあまり必要ないかもしれません。
例:
「町の北のツリーラインに歩兵」
「道路上に戦車」
味方の位置を教えます。
例:
「味方は街の東側、道路の近くの赤い建物に展開中」
「味方は戦車の南500mに展開中」
周囲にある対空兵器や、危険箇所を教えます。
例:
「町の西側にZU」
「戦車の周囲に多数の敵歩兵」
「町の中には民間人、誤射に注意」
攻撃方法と攻撃経路、目標の目印を指示します。
レーザーマーカーや銃のレーザーサイトのビームは上空からほとんど見えないので、誘導兵器を使えない時はスモークグレネードや照明弾を使って上空からでも見える目印を作ってやります。
また、ArmA3ではマップ上に線を引くことが出来ます。
攻撃経路や退避方向などを図示してあげると良いでしょう。
攻撃方向は味方や壊してはならないオブジェクトへの被害が及ばない事を最大限に考えた上で、効果的に敵を排除できる方向を指示します。
一般的に、攻撃機と目標を結んだ線上は危険です。
この線が味方と重ならないように攻撃方向を決めてください。
例:
「ロケットランを要請、攻撃方向は町の南から北へ、攻撃後は右旋回で東へ離脱、目標はイエロースモークの北側100m」
「GBUによる攻撃を要請、目標はレーザーで指示、西から進入し、投弾後は待機地点へ」
攻撃完了後は効果を確認し、必要なら再攻撃を指示してください。
飛行機乗りの視点から
基本的に暇なのです。地上で皆がヒーヒー言って楽しんでる横でずっと待機しなければなりません。
積極的に仕事を与えてください。
確かに、落ちるとミッションをクリアする上で大きな障害になりがちですが、だからといって出し惜しみすると暇すぎて飽きます。
ヘリはともかく、飛行機からは戦車すら自力で見つけるのは難しいです。
昼間はカラースモーク、夜は照明弾を地面に撃ち込んで目標を指示してください。
カラースモークを使う場合、周囲の地面の色とは明確に異なる色を選びましょう。
砂漠でイエローモーク炊いても上空からは見えません。
1機の飛行機が落ちただけでミッションが遂行不能(歩兵だけではクリア不能)になるようなミッションより、飛行機やヘリはミッションに派手さを添える飾り程度に考えてミッションを作るのが良いでしょう。
また、歩兵のリーダーにFACを兼務させると、リーダーの頭はパンクしがちです。
副リーダー格にもスモークとグレ付きライフルを持たせてFAC任務を肩代わりできるような役割を与えると良いでしょう。