「ロシア旅行記」の版間の差分

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(ページの作成:「=== ロシア旅行① === ==== ビザ ==== 極東の一部以外を旅行する一般的な観光ビザを取得するためには、旅行会社が提供する旅程と宿泊場所を記載したバウチャーとパスポートが必要。日本の旅行代理店から取得することもできるが、ネット上には格安でバウチャーを発行してくれるバウチャー屋がある。個人手配の観光旅行ならこちらのほうが安上が…」)
 
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また、メインの式典会場周辺は完全に封鎖されているので、一部の公園が立入禁止になっていた。観艦式当日はさらに範囲が広がる可能性があり、海軍記念日の前後数日間にピーテルへ観光に行くのはあまり良くないかもしれない。
また、メインの式典会場周辺は完全に封鎖されているので、一部の公園が立入禁止になっていた。観艦式当日はさらに範囲が広がる可能性があり、海軍記念日の前後数日間にピーテルへ観光に行くのはあまり良くないかもしれない。


MAKS
==== MAKS ====
 
犬の預け先がなかなか見つからず一時は行けないかと思ったが、運良く彼女の友人がルーガまで来て犬の面倒を見てくれることになったので、MAKSに行くことができた。
犬の預け先がなかなか見つからず一時は行けないかと思ったが、運良く彼女の友人がルーガまで来て犬の面倒を見てくれることになったので、MAKSに行くことができた。


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駅を出て西に500mくらい歩いて行ったところにバスターミナルがあり、ここから30分ほど路線バスに乗ってイズボルスクという村に行った。この村は8世紀ころから知られているロシアでも最古級の集落で、古い砦とこれに付随する博物館、「スロベンスキエ・クリュチイ」という有名な湧き水などがある。私が行った時期は9月の初旬の平日で観光シーズンを外れていたのもあると思うが、観光客は非常に少なく落ち着いて観光することができた。イズボルスク砦は一帯を見渡せる丘の上にあって、天気が良かったのもありここからの景色はとても印象に残った。
駅を出て西に500mくらい歩いて行ったところにバスターミナルがあり、ここから30分ほど路線バスに乗ってイズボルスクという村に行った。この村は8世紀ころから知られているロシアでも最古級の集落で、古い砦とこれに付随する博物館、「スロベンスキエ・クリュチイ」という有名な湧き水などがある。私が行った時期は9月の初旬の平日で観光シーズンを外れていたのもあると思うが、観光客は非常に少なく落ち着いて観光することができた。イズボルスク砦は一帯を見渡せる丘の上にあって、天気が良かったのもありここからの景色はとても印象に残った。


旅程(帰り)
==== 旅程(帰り) ====
 
帰りは12時半発の飛行機でピーテルからモスクワへ行き、16時発で朝10時着のJALで成田に帰った。ピーテルのカウンターで「モスクワでは預け荷物をピックアップする必要はない」と言われたのだが今一つ聞き取りに自信がもてず、モスクワ・ドモジェドボ空港の荷物受け取りコンベアで一応待って見たものの、当然荷物は出てこなかった。それでも不安だったので一応JALカウンターへ行ったら「こちらで再度登録してください」と言われてチケットを打ちなおしてもらったのだが、どうもこういう手続きすら必要なく帰りの便は本当にピックアップ不要だったらしい。それでも何か不安があれば日本語で対応してもらえるので、やはり日系航空会社は安心感があった。
帰りは12時半発の飛行機でピーテルからモスクワへ行き、16時発で朝10時着のJALで成田に帰った。ピーテルのカウンターで「モスクワでは預け荷物をピックアップする必要はない」と言われたのだが今一つ聞き取りに自信がもてず、モスクワ・ドモジェドボ空港の荷物受け取りコンベアで一応待って見たものの、当然荷物は出てこなかった。それでも不安だったので一応JALカウンターへ行ったら「こちらで再度登録してください」と言われてチケットを打ちなおしてもらったのだが、どうもこういう手続きすら必要なく帰りの便は本当にピックアップ不要だったらしい。それでも何か不安があれば日本語で対応してもらえるので、やはり日系航空会社は安心感があった。


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今回の旅行では露店を除くほぼすべての店で非接触カード決済とGooglePay ApplePayの利用が可能だった。
今回の旅行では露店を除くほぼすべての店で非接触カード決済とGooglePay ApplePayの利用が可能だった。


海外旅行保険の申請
==== 海外旅行保険の申請 ====
 
滞在先でメガネを洗面台だから落として割ってしまい、クレジットカードについてる海外旅行保険を使って保険金を受け取ることにした。
滞在先でメガネを洗面台だから落として割ってしまい、クレジットカードについてる海外旅行保険を使って保険金を受け取ることにした。



2023年3月14日 (火) 13:33時点における最新版

ロシア旅行①

ビザ

極東の一部以外を旅行する一般的な観光ビザを取得するためには、旅行会社が提供する旅程と宿泊場所を記載したバウチャーとパスポートが必要。日本の旅行代理店から取得することもできるが、ネット上には格安でバウチャーを発行してくれるバウチャー屋がある。個人手配の観光旅行ならこちらのほうが安上がりになると思う。この”空バウチャー”で問題が起きたと言う話は聞かないし、そもそも日本のビザ代行屋もやってることは同じなのだが、ある程度リスクがあるということは認識しておいたほうが良いだろう。私は個人招待状を取って自分の足で大使館へ行ったので、今回はカラバウチャーを使わなかった。

ビザを取得するためには少なくとも2回は平日の午前中に大使館か領事館へいかなければならないため、普通の人は代行屋や旅行代理店に頼んだほうがリスクがないし合理的だと思う。ウラジオストク辺りへ行くだけなら電子ビザ制度が始まっているので手続きはずっと簡単になる。ただし、これを使った場合は極東以外の場所を訪問することはできない。

航空券

Googleフライトで調べて、航空会社から直接購入した。

航空会社のサイトでは正確に氏名を入力したはずだが、成田空港のカウンターでパスポートに記載されている苗字と名前が逆であるとの指摘を受け、入口くできないかもしれないといわれた。実際には問題は起きなかったが次回は気をつけて入力する。

成田空港

多摩地区からだと東京駅からバスに乗っていくのが最も安くて楽だと思った。東京駅八重洲口から出てすぐのところに直行のバス停が有る。

アクセス成田

東京シャトル

アエロフロートのチェックインカウンターはバス停から少し離れた南ウイングにある。

事前にオンラインチェックインをすると、国際線と乗り継ぎの国内線の両方ともチェックイン済みになりモスクワの乗り継ぎ手続きが不要になるので便利。Eチケットに書かれた予約コードで空港の発券機から発券して、オンラインチェックイン専用の列に並ぶとよい。

カウンターで受託手荷物を預けて、セキュリティーチェックへ進み、下の階にあるパスポートコントロールで出国スタンプを押してもらう。

搭乗口はパスポートコントロールを出て右側だった。

アエロフロート機内

機材はA330。機内エンターテイメントはかなりボタンがヤレているし反応が遅い。映画等を見たければタブレットに入れて持ち込んだほうがよいだろう。シートの間隔が狭いので手荷物はできるだけ少なくして、足元におけるサイズにしたほうが良い。ボストンバッグにカメラを入れて上の棚にしまっていたのだが、機内で取り出す気にはならなかった。

上空ではかなり揺れた。季節のせいなのか、いつもそうなのかはわからないが、航程のうちの50%くらいはシートベルト着用サインがついていたように思う。

はじめて機内食をたべたので他を知らないが、お世辞にもうまい飯とは言い難い。飯を食う15分以上前に冷たい飲み物の提供がある。飲み干すと食べるのがつらくなるので、飲み物を残しておくか、搭乗前に無関税エリアでペットボトルを買っておくとよいだろう。食後には温かい飲み物が提供されるが食事には間に合わない。

最初の食事は日本海を超えてロシア沿海州に入ったあたりで提供される。2回目はウラル山脈のあたりで提供される。機体後部に座ると自分の前でビーフが品切れになるので、食事を選びたければ前方に座ったほうが良い。

窓の外の景色はかなり良い。沿海州からシベリア中部にかけては全く人の手が入ってない原野を見ることができ、これは素晴らしかった。シベリア中部からは少しずつ道路や町が見えてくる

モスクワ シェレメーチェヴォ空港

アエロフロート国際線で到着して、ロシアの国内線に乗り換える場合の話。

飛行機から降りたらそのまままっすぐ進んでパスポートコントロールに入る。殆どの場合何も会話せずに審査が終わるらしいが、私は「どこから来たのか」と聞かれた。その後、入国カードを渡されるので、下部の2か所にサインして返し、半券を受け取る。すごいぞんざいなしぐさで記入欄を指さすのがソ連っぽくて好感が持てた。入国カードは出国時に必要になり、なくすととても大変なのでパスポートにゼムクリップ等で挟んで大事にしまっておくこと。なくすと大変だがなくした場合は然るべき役所へ行けば再発行できる。たまにこの再発行関係でガイドに騙されてボッタくられる事があるらしいので注意。下の階に税関があるので、大量の現金や非課税分以上の酒などの申告物がなければグリーンチャンネルへ行く。制服黒ストの姉ちゃんが足組んで座ってお出迎えしてくれたのでキョドった。荷物をX線検査機に通してパスポートを見せ、「どこから来たのか?」に答えれば通過できる。横にイカついオッサン係員がいて怖かったが、彼とは何も話をしなかった。

本来は、国内線の乗り継ぎカウンターで搭乗口等を確認するべきだが私は忘れてたのでそのままセキュリティエリアから出て到着ロビーへ直行してしまった。乗り換えるべき国内線の搭乗口はチケットに記載されていなかったため、手荷物受取所横にあるカウンターで聞き、横にある狭い通路から国内線搭乗エリアへ行けば良い。しかし少々とっちらかって居たのでそのへんの確認をせず、進路を間違えて一度セキュリティエリアを通過して到着ロビーに出てしまった。一階にある到着ロビーできょろきょろしながらうろついていたら、タクシーの運ちゃんが話しかけてきて、最初は白タクかと思ってあしらったが、そのままついてきたので話したら普通に助けてくれて感動した。一般的にロシア人は赤の他人にも親切だというのはマジらしい。

彼の助言によって出発ロビー(3階)へ移動したあと、セキュリティチェックでパスポートと搭乗券を見せて通過した。パスポートコントロールもそうだが、基本的にちゃんと整列しないので横入りされまくった。フランス人とインド人はクソ。

国内線搭乗エリアには案内カウンター等がなかったように見えた。(一応、電光掲示板はたくさんあるが、小さいので搭乗ゲートの番号を見つけるのがちょっと大変だった。)乗り継ぎに必要な最低時間は1時間10分と書かれているが、出国審査でかなり待たされたり空港内で迷う可能性等を考えるとやはり2時間はあったほうが安心できると思う。

国内線の搭乗時にもパスポートの提示が必要。出さないと怒られるので事前に準備しておいたほうが良い。モスクワ-ピーテル間の機材はA320。ここでも機体後部の座席を取ったが、まわりを中国人の子連れツアー客に囲まれていたので煩かった。飛行時間は1時間半で、降下開始の直前に軽食のサービスがあり、サンドイッチを食べてる最中に着陸した。

サンクトペテルブルク プルコヴォ空港

飛行機からおりて、連絡通路をかなり歩いていくと自動的に受託手荷物のコンベアーがある部屋に着く。そこで荷物を回収。パケロスが怖かったが問題なかったようで、自分の手荷物はちゃんと出てきた。プルコヴォはそれほど大きな空港ではなく構造も単純なのでホストと合流するのは簡単だった。その後、普通の路線バスで最寄りの鉄道駅へ移動した。現金を持ってない場合はカード払いのタクシーを利用するしか無いが、空港で現金を調達できるなら、100RUB札か小銭を用意して車掌に渡せばOK。バスなら市内の地下鉄モスコフスカヤ駅まで40RUBで行ける

SIMカード

空港ロビーに電話会社の店がたくさんあるので適当な店で現地のSIMカードを買っておくとオンライン翻訳が使えるようになるので旅の難易度がかなり下がる。SIMロックの掛かったスマホでも大抵は現地事業者の回線を使ってローミングができるが、1MB通信しただけで現地SIMの価格より高くなるのでお勧めしない。1週間程度の滞在でも屋外で地図や翻訳を使うつもりなら現地でSIM買ったほうが安上がり。大都市なら無料WIFIがそこかしこで飛んでるが、できればSIMロック解除をするかSIMフリーのスマホを持っていって現地SIMを買って旅行したほうが良い。私は宿泊先の田舎町で買ったが、空港で買ったほうが店員が外国人慣れしてる分手続きがスムーズに行くので良いだろう。MTSのSIMは5GB/月に電話とSMSが付いたプランが発行料込400RUBだった。

近郊電車

古い近郊電車(エレクトリーチカ)は未だに木の座席で、これに2時間座ってるのは結構きつい。有人駅の場合、切符は窓口の他に英語表示可の自動券売機で買うことができる(でも時々ちゃんと動かない)。無人駅の場合は車内で車掌が回ってきたときに乗った駅と行き先を言って買う。切符はレシート状のペラ紙で二次元バーコードが印刷されているがこれの用途は不明。下の方にある普通のバーコードを自動改札の読み取り部にかざして改札口を出入りする。駅によって運用方法が異なっていて、出札には切符不要だったり自動改札自体も使い方が統一されていなかったりするので、わかんないときは改札の横にたむろってるおばちゃん駅員に聞けば助けてくれる。新型の快速電車(ラストーチカ)は全車両にトイレがついてるが鈍行は結構な長距離を走るにも関わらずトイレがついているとは限らない。できるだけ乗車前に用を足しておいた方が良いだろう。ただしプルコヴォ空港最寄りのアエロポルト駅にはトイレがないので、空港内で用を足しておくこと。

バス・トロリーバス・路面電車

都市内を走るバスは定額料金で1回乗車ごとに30~55RUBを車掌か運転手に支払う。都市間バスはバスターミナルで切符を買うことになる。モスクワのような大都市の場合、地下鉄と共通のICカードを使って支払うこともできる。Yandexが提供しているスマホアプリ(iTune/android)を使うとバスの運行状況やバス停の位置、乗るべき路線などが検索できるのでインストールしておくと便利。

地下鉄

サンクトペテルブルクの地下鉄はジュトンというコインを入り口で買って乗る。モスクワはカード型の厚紙でできた切符。どちらもバスと同じく定額制で乗車距離に関わらず1回45~55RUB。案内表示が小さく、同じ乗換駅でも路線によって名前が違ったりするので一人で乗るのは難易度高い。一応スマホの案内アプリもあるにはあるが(iTune/

android)乗り換え案内だけで駅構内の案内がついてないのであまり役に立たなかった。

アパート

ソ連製の古い5階建て集合住宅(フルシチョフカ)に宿泊した。

外観はボロボロだが内部はそれほどでもない。しかし防音性皆無で上階の足音がうるさいのはいただけない。アパートに限らずロシア全般に言えることだがインフラが古く修繕がきちんとされてないために停電や断水がよく起こる。

宿泊先によってだいぶ事情は違うと思うが、私の宿泊先では蛇口から出る水はサビの味がひどく、細かい気泡が混じって白濁していた。沸かすと石灰分が析出してやかんの内側が白くなり、バスタブには石灰分がどんどん堆積して茶色くなっていくくらい硬度が高い水だった。一応、沸かせば飲める程度の味にはなるが、美味しいものではない。こいつのせいで滞在中ずっと腹を壊していた。しかし、モスクワの水道水はそれほどまずくない。(それでもやはり直接飲むのはやめといたほうがよいかもしれない)日本の水道まじすごいっておもいました。

食事

物価は東京と比べれば概ね安い。しかし想像していたほではなかった。田舎では野菜の価格は東京の7~8割、肉は半額くらい。モスクワやピーテルのような都会ではもっと高い。現地の給与水準を考えると決して物価が安いとは言えないと思う。乳製品はそこそこ安くてバラエティー豊富で美味しい。ロシア国内産のお菓子はアメリカ等と違いあまり甘すぎず美味しい。ロシア・ビヨンドで紹介されたお菓子を記事読んですぐ買いに行けるのがすごく楽しかった。国内産の産品はそれなりに安いが、外資系・輸入品は日本で買うのと同等か日本よりも高く、輸入品のパスタなんかは日本の2倍位だった(ちなみにロシア産パスタはクソ不味い)。

外食する場合、田舎のカフェはまあ普通。大都市のおしゃれカフェは日本よりも高い印象。贅沢しようと思ったらたぶん日本より高い。私は貧乏滞在だったのでこのような高いカフェやレストランには行かず、日本で言うところの学食みたいなビュッフェスタイルの食堂(スタローヴァヤ)やマックへ行っていた。このような食堂の場合は大体300RUBくらいで夕食を食べることができる。一般的なロシア料理は概ね美味しいものが多いし、世界一広い多民族国家だけあって料理のバリエーションが豊富。もしロシア料理が合わなくても中央アジア系の料理や中華・朝鮮料理などのレストランもあるので困ることはないだろう。ちなみにロシアナイズされたスシはいたるところで売っている。日本料理だと思わなければそこそこイケると思うが、普通の人にはお勧めしない。買い物・お金

チェーンのスーパーマーケットでは、ほぼすべての店でVISAが使用可能。個人商店や露店は現金払いで難易度高い。

日本や現地の両替屋で両替するとレートがクソ悪いらしいので、ジャパンネット銀行やソニー銀行などの海外から引き落としができ、デビットカードの機能が付いてくるキャッシュカードを作っておくと良い。どこのATMでもかなり良いレートで現地通貨が引き出せる。(1RUB=1.86円のときに約2円のレートだった。国内の両替屋では2.5円くらいだったと思う。)。ただし前述のようにほとんどすべての店でカード決済か電子通貨(アップルペイ等)が使えるので、現金を持ち歩く必要はそれほど感じなかった。

MAKS

チケットは事前にネットで購入するのがおすすめだが、もしかしたらロシア国内で発行されたクレカしか受付くれないかもしれない。自分のカードは決済ができなかった。MAKSの入り口にあるチケットカウンターで当日券を買うことができるが、超並ぶのでおすすめしない。このような面倒事が意外に多いので、MAKS目当てでロシアに行くならツアーのほうが断然おすすめ。

MAKSの会場ヘは、モスクワ市内にあるカザンスキー駅から近郊電車に乗っていく。MAKS開催日には駅内の案内が充実しているし、MAKS行きの往復切符を売っている臨時窓口もできるので電車にのるのはかんたんだと思う。鈍行は往復で200RUBくらい。快速300RUBくらいだったとおもう。鈍行は混んでるし会場最寄り駅まで30分以上かかるので快速がおすすめ。アッディハ駅で降りて人の流れに付いていき、荷物検査を通過後、無料のシャトルバスで10分位で到着。チケットを持っていない場合、ゲート前にあるチケットカウンターで当日券を購入し、その先の荷物検査を抜けたら会場。

手前のエプロンは展示機があり人が溜まっているが、ここはあまり撮影に向いてない。飛んでる飛行機撮るならずっと奥にある芝生エリアまで行ったほうが良いだろう。

会場はともかく広くて展示がたくさんある。そして一日中飛行機が飛んでる。一日では到底全部を見ることなどできないので数日がかりで行ったほうが絶対に良い。

モスクワのホテル

安ホテルはほんとうに安い。夏の観光シーズンでもダブルで一泊2000円位から有り、Booking.comから簡単に予約できる。ただし市街中心部のクソ安ホテルは本当にひどい設備だったりするので、部屋の写真や口コミ等を参考にしてよく選んだほうが良いと思う。私がモスクワで泊まったホテルはアルバート通りの裏手にある個人住宅改造のホテルだったが8月なのに暖房が効いてて、しかも窓がない部屋だった。(そもそも、そういう部屋を選んだ自分が悪い)

モスクワ観光

私はクレムリン周辺、グム百貨店、ヴォロビヨーヴイ・ゴールイ(雀が丘)とモスクワ大学、ポクロンナヤ・ゴラ(お辞儀が丘)にある勝利公園へ地下鉄と路線バスを利用して行った。タクシー使っても良いかもしれないけど渋滞にハマると2時間位動けなくなるらしいので地下鉄のほうが良いという話を聞いが使ってないのでよくわからない。

一般的に、ロシアの博物館や美術館の休業日は月曜・火曜に設定されている。私は日曜日にMAKSへ行き、月曜日は市内観光をしたが行きたかった博物館は閉館していた。入館料は外国人料金を適用してくるのでどこも800RUBくらい。

サンクトペテルブルクと比較するとモスクワの市街地はどこもきれいに整備されていて現代的な街だと思う。観光スポットには大抵公衆トイレが設置されているし売店やカフェも充実している(ただし観光地料金なので高い)

ロシア旅行(2年ぶり2回目)

ビザ

2019年7月時点で、東京のロシア大使館領事部に直接出向いて無料または低額でビザを受け取りたい場合は予約が必要になったので、予約サイトから予約する。予約枠は1週間前の午前中に開放されるらしいので、午前中にサイトを数度確認して予約枠を確保する。以前は先着順だったため、繁忙期には開館前から行列に並ばなければならなかったが、これで少なくともそういうことをする必要は無くなった。

参考サイト https://nj-bus-terminal.blogspot.com/2019/06/Rosia-VISA-Yoyaku-Taishikan.html

ただし、私がビザを取ったのはこの制度が稼働する前で、しかも一般的な旅行ビザではなく個人招待ビザだったので、実際にビザを取るときには自分でゼロから新鮮な情報を下調べしてほしい。あの領事部は行くたびに使い方が変わってる気がするので古い情報はほとんど参考にならない。

通常の観光ビザを取る場合は上記の予約のほかに、ロシアビザセンターという公式代理店みたいなのやそのほかの代行業者や旅行代理店を通して郵送で取ることもできるが当然値段は高くなる。

これまでは極東の一部地域で有効な電子ビザ制度があったが、2020年からはサンクトペテルブルクまたはカリーニングラードへ8昼夜を超えない範囲で行くことができる電子ビザ制度が始まる。これらの都市へ訪問したい場合にはビザ取得が格段に簡単になるだろう。ただし、電子ビザでは同一の出入国ポイントからしか出入国できず、電子ビザを取得した連邦構成主体(日本で言う所の都道府県みたいなもの)から出ることができない。つまり、サンクトペテルブルクの電子ビザを取得した場合、移動はサンクトペテルブルク+レニングラード州内に限定され、モスクワへ行くことはできないし、モスクワの空港からロシアへ入国することもできない。ヘルシンキやドバイ経由でサンクトペテルブルク・プルコヴォ空港へ直行する便を使ってサンクトペテルブルクに直接行かないとダメ。詳しくは外務省やロシア大使館の該当ページを見てください。

航空券

今回は日本航空発券の成田-モスクワ経由-サンクトペテルブルク便を買った。日本航空のサイトの価格はGoogleフライトに反映されていなかったので、直接各社のサイトを見て回り価格を比較した。最安で最短旅程だったのはs7航空のノボシビルスク経由の便で、往復で約7万5千円くらい。s7とJALのモスクワ経由共同運航便をs7のサイトから買うと8万5千、JALで同じ便が9万。マイルで5千円分くらい入ること、トラブル対応の容易さを考えてJALから買った。燃油サーチャージの関係で6月中だけ他の月よりも1万5千円くらい安くなっていたので、チケットを買う時期は重要だと思った。

旅程

10時40分発の便で8時半に空港着。でかい荷物持って満員電車乗りたくなかったので早めに家を出た。成田エクスプレスやリムジンバス使えばもうちょい遅くても良いのだろうが、私は貧乏なので普通の電車と東京駅から出てる高速バスでいいのだ。

パスポートコントロールを抜けたあとに、土産用のタバコを買うことを思い立ったが、すでにカートン売りではない一箱単位での販売を取りやめているとのこと。機内で吸うやつが居るためだろう。搭乗待ちの間にタバコ切らしたくないなら空港へ付く前に買っておいたほうが良いだろう。

機材は787。エコノミーでも足元は十分に広く、機内サービスは2年前のアエロフロートの比ではない。飯もうまいし同じ値段ならJALを選んだほうが満足度高い。なお今回はJALのほうが2万くらい安かったのでアエロフロートを敢えて選ぶメリットがなかった。残念ポイントとしては「当機は英雄都市モスクワに着陸いたしました」というアナウンスを聞けないことと、無料提供のスリッパやアイマスクが無いこと、モスクワでの乗り継ぎで預け荷物のピックアップをした後、預け直さなければならないことくらいか。アエロフロートでは乗継便の搭乗手続きが済んでいればピックアップ不要で目的地まで運んでくれる。

モスクワには主要な国際空港が2つあり、JALはドモジェドヴォ空港、アエロフロートはシェレメチェボ空港を使う。ドモジェドヴォ空港の設備はシェレメチェボより少し古いようだったが、職員の働きっぷりは圧倒的に良く、空港内の店も充実しているように見えた。シェレメチェボでは大行列に対して開いてるパスポートコントロールが2つとかだったが、こちらでは並んでる人が増えたらちゃんと窓口を増やして対応してたので驚いた

パスポートコントロールを抜けたあと預け荷物を拾って、セキュリティゾーンを出て左にだいぶ歩いていくとs7のカウンターがあるので、ここでeチケットとパスポートを見せて、荷物を預け搭乗券をもらう。サンクトペテルブルク・プルコヴォ空港までの旅程は前回と殆ど変わらないので割愛。

噂のパサパササンドイッチ。味はまあ期待しなければ普通だ

一般的にはプルコヴォ空港到着後、タクシーで市内のホテルまで移動することになると思うが、空港で呼び込みしてるタクシーはクソバカ高いので使わないほうが良い。Uberのロシア版みたいなYandexTaxiというサービスを使えば多分2000円くらい。バスと地下鉄利用なら難易度は高いが300円くらい。地下鉄はVISAデビットカードが使えるがバスはまだ多分現金のみなので、海外通貨引き出しに対応したVISAデビットカードを使い空港内のATMから1000ルーブルおろしてコーヒーでも飲んで崩しておけば支払いは問題ないだろう。私はそもそもサンクトペテルブルクではなくルーガという反対方向の町へ電車乗って行ったのでこの辺とは無縁だった。バスに乗って最寄りのアエロポルト (Аэропорт)駅へ行き、そこから電車で2時間半かけて滞在先へ向かった。自宅から滞在先までの総移動時間は24時間かかった。

ルーガ

彼女がルーガ (Луга)という田舎町に住んでいるので、ここに滞在した。滞在先は5階建ての集合住宅(日本の公営団地みたいなやつ。詳しくはこちらの記事を参照)で、まあ見た目どおりのボロさだが、部屋の広さと天井の高さはロシア基準なのと、私自身がこういう古い団地に住んでる身なのでそれほど住み心地は悪くなかった。ただし防音性は最悪で、普段から隣室のテレビの音や上階の子供が駆け回る音が聞こえたり、深夜の静かな時間帯になると階下の住人のいびきが聞こえるとかそういうレベルでひどかった。

ルーガの町は1777年にエカテリーナ二世の勅令によって整備された。プーシキンが左遷される道すがら読んだ詩がある

Есть в России город Луга

Петербургского округа

Хуже не было б сего

Городишки на примете,

Если б не было на свете

Новоржева моего.

ロシアの地にルーガあり

ペテルブルグの近郊

これより退屈な町はなし

もしもわが領地

ノヴォルジェフがなければ

独ソ戦ではサンクトペテルブルク(当時のレニングラード)防衛準備の時間を稼ぐためにここを流れるルーガ川に沿って防衛線が設定され激戦が繰り広げられ、これを顕彰して1977年に「軍事栄光都市」の称号を受けた。

この町はサンクトペテルブルク、ヴェーリキィ・ノヴゴロド、プスコフのだいたい中間点に位置していて、どの町にも日帰りで行くことができるが、どこへ行くにも遠いという微妙な場所にある。町自体の観光名所は多くなく、17世紀に建立された古いロシア正教の教会と、20世紀初頭にドイツ人居住者が建てたローマカトリック教会、あとは二次大戦の戦跡と退役した戦車や火砲が展示されている「パトリオット・パーク」があるくらいで、普通の日本人観光客が楽しめることは少ない。ロシア人からするとサンクトペテルブルクから程よい距離にあり、自然の中で休暇を過ごすのに最適な場所として認識されているようだ。

サンクトペテルブルクでの海軍記念日観艦式予行

7月28日は海軍記念日で、サンクトペテルブルクでは毎年この日にプーチン以下の首脳が来て観艦式を行っている。この式の予行演習が1~2週間前からほぼ毎日あり、これを見に行ってきた。

サンクトペテルブルクの街の中心部にはネヴァ川が流れていて、ここにフリゲートサイズまでの船が入ってくることができるので、係留されたこれらの船と潜水艦から登檣礼が行われ、小型艦のパレードと航空機のフライパスが披露される。また、サンクトペテルブルクの沖合のコトリン島にあるクロンシュタットでは巡洋艦クラスの大型艦がパレードを行う。

私は諸事情によりネヴァ川で行われるパレードだけを見たが、クロンシュタットはそう遠く無いので余裕があったら大型艦も見たかった。

ロシアの軍事系イベントはいつもそうだが、正確な予定は本当に直前にならないと公開されないし、公式の告知みたいなものも皆無なので、ネット上から検索して自分で日程を見極めなければならない。今回の場合はネヴァ川にかかる跳ね橋が海上パレードを通すために昼間に稼働することの告知や、ニュースサイトなどから情報を集めて現地へ行った。サンクトペテルブルクに滞在してればこんな苦労はしなくて良いんだが、いかんせん滞在先はピーテルから電車で2時間半の田舎なので仕方がないのだ。本当は観艦式当日に行けば一番良いのだろうが、プーチン来訪のために警備が超厳重になるのと人出の多さが嫌で予行を見ることにした。

また、メインの式典会場周辺は完全に封鎖されているので、一部の公園が立入禁止になっていた。観艦式当日はさらに範囲が広がる可能性があり、海軍記念日の前後数日間にピーテルへ観光に行くのはあまり良くないかもしれない。

MAKS

犬の預け先がなかなか見つからず一時は行けないかと思ったが、運良く彼女の友人がルーガまで来て犬の面倒を見てくれることになったので、MAKSに行くことができた。

今回はロシア鉄道のAndroid向けのアプリを使用してeチケットを買った。英語でも表示できるのでロシア語がわからなくても普通に買えると思う。”父称”の欄に適当にそれっぽい名前を入力するのととパスポートの登録時にForrign Document”を選ぶところだけ注意すれば特に難しいところは無いと思う。決済は三井住友VISAでなんの問題もなくできた。

また、決済完了後にEチケットのPDFまたはPNG画像を端末に保存するのと、Googleドライブ等にバックアップして、当日は乗車する車両の入り口にいる車掌にPDFを表示した画面とパスポートを見せれば問題ない。一応紙に刷って持っていったが提示を求められることはなく、というかスマホに表示されたバーコードすらスキャンされずパスポートしか見てなかった。

前回はネットからMAKSの前売り券を買うことができなかったが、今回はカード決済に加えてPaypal決済が使えたので、こちらも問題なく前売り券を買うことができた。

行きは最安の列車を探し、960RUBで行ける全席座席の夜行列車を使った。一応座席には工夫があって寝れないことはないが、リクライニングは無いしこれに8時間座りっぱなしでいくのはかなり辛い。同じ時間帯の列車でいわゆるプラッツカルトの3等寝台は1600RUB、4人個室の2等寝台は3000RUBくらいなので、お金に余裕があるなら特急サプサンやこれらの寝台列車で行ったほうがいいだろう。ただし寝台車でも快適かと言わればそうでもないし寝具の上げ下げとか面倒だったので、今回は座席で行った。

サンクトペテルブルクを21時半発でモスクワには5時半に到着し、MAKS開場の9時まではモスクワ中心部を徒歩で散策した。早朝は当然博物館等は閉まってるが、単に街をぶらつくなら昼間よりは個人的にオススメ。観光スポットすら人と車が殆どいない=観光客狙いの押し売りやスリも居ないし、車も殆ど走ってなくて静かでメトロも空いてる。

クレムリンで8時から毎正時に行われる衛兵交代式を見たあと、カザンスキー駅にメトロで戻って近郊列車に乗り換えてMAKS開場があるアッディフ駅に行った。当日は自動販売機でも往復のチケットが買える。快速電車が往復370RUBで30分強で到着する。アッディフ駅に到着したら人の流れに乗って行けば自動的に無料のシャトルバス乗り場に着く。写真の行列の先に警察の荷物検査場があり、荷物を開けて見せてパスポートを確認されたらその先にあるバス乗り場に行き、行列とは言えない集団に入って待ってればバスに乗れると思う。人混みをかき分ける必要はないがちゃんとした行列にはなってないので自発的にグイグイ進んでいったほうが良いだろう。

MAKS会場到着前にも見どころがあるので、できるだけ進行方向右側の窓が’見える場所をキープしたい。TsAGI(中央流体力学研究所。一部のオタクにとっては聖地)があるのと、ゲート脇に珍しい飛行機がおいてあるのを見ることができる。

会場ゲート前でバスから降りて、事前にチケットを購入済みの場合はゲート左側のレーンを進む。右側のレーンは最初のゲートがチケット売り場の行列なので、購入済みならこれに並ぶ必要はない。前回は頭上を戦闘機が飛び回ってるのにチケットの行列に並ぶ羽目になり爆発しそうになった。このようなことになるのを避けるため事前にチケットを購入することを強くおすすめする。二個目のゲートが改札と荷物チェックで、バックを開けて中身を検めるのと、でかいカメラを持ってる場合これが本当にカメラかどうかチェックするために電源を入れるように言われる。あと、飲み物を持っている場合飲んで見せる必要があるかもしれない。

会場見取り図を見れば分かる通り、地上展示機はゲート越えてすぐのエプロンにある、その先にパビリオン、更に先に滑走路に面した芝生エリアがあり、写真を撮るなら面倒臭がらずにここへ行ったほうが良い。そもそもMAKSは会場がクソ広くて、地上展示エリアからだと飛行エリアがとても遠くなる上に、会場は飛行エリアの北側で高緯度なので夏場でも太陽高度が低く完全な逆光で撮影することになるため条件が非常に悪い。さらに私が行った日は朝から霧が発生していて、午前中の飛行プログラムの大部分がキャンセルされた上に、展示飛行が始まっても霞がかかっていてろくな写真を撮ることができなかった。

バスのりばは会場の東と西の二箇所あり、西側はアッディフ(Отдых)駅、東側は42km駅(一駅モスクワから離れる)に行くシャトルバスが出ている。帰りは東側のゲートから出たが、このバス待ち行列と駐車場へ行く行列が混ざっており、整理とは無縁のかなりひどい事になっており、バスに乗れないかと思った。バスの台数は多いのだがまったく行列の整理をしないので人が滞留して待ち時間が余計に長くなっている上に、ロシア人こういう場所でも平気で飯食ったりするので地獄絵図だった。

この行列を抜けたあとは電車に乗って帰ったが、モスクワから来た人が主に流れる駅より一駅手前の駅から乗ったので、難なく席に座ることができてこの点ではラッキーだった。

モスクワ散歩

モスクワには19時ころに到着し、サンクトペテルブルクへ帰る列車が出るのは次の日の5時半で、まあホテルとるのが正解なのだろうが電車に乗るために早起きするのは難しそうだったし旅費を節約したくもあったので、宿は取らずに散歩と駅周辺のカフェで帰りの列車が出る時間まで待った。

MAKSからモスクワに戻ったのは19時ころで、駅の近くにあるウズベク料理屋で夕食を食べてから再度徒歩で赤の広場まで散歩した。正直に言うと私はVDNKhに行きたかったのだが、彼女は自分の知らないところや新しい物ははつまらないと決めてかかるタイプの人なので何度も同じところに行くことになった。(前回も含めるとすでに5回位行ってる)

サンクトペテルブルクも同様だが、モスクワは観光スポットが集中するクレムリン周辺の治安は一般に想像されているよりも悪くない。もちろんアジア系の旅行者はめちゃくちゃに目立つので警戒するに越したことはないのだが、警察はたくさんいるしそもそも旅行者自体が多いのでピンポイントで狙われる可能性はかなり低いと思う。財布や貴重品は肌見放さず持つとか、暗い路地裏は避けるとか、バーや路地裏の酔っぱらいに注意するとかの海外旅行で基本的に気をつけるべきポイントを抑えとけばまず問題ないだろう。

モスクワは東京と同様に全国から富を吸い上げてるので、地方都市と比べると別の国かというくらいきれいに整備されてるしゴージャス感に溢れていて活気がある。一面では東京以上かもしれない。

散歩したのはクレムリン周辺だけだったが、赤の広場は国際軍楽隊フェスティバルをやっていて完全に封鎖されており散策することはできなかった。0時くらいまで散歩した後、レニングラード駅まで戻り、夕食を食べたウズベク料理屋が24時間営業だったので帰りの列車が出る5時半までここで時間をつぶした。ターミナル駅は駅の構内に入るのにセキュリティチェックを通らなくてはならず、ロシアはすべての建物で屋内は全面禁煙なのでタバコ吸うために外に出る度にチェックを受けるのは面倒くさかったのと、ホールにあるベンチはだいたいいつも中国人団体客が占拠してて彼らと椅子取りゲームするのが嫌だったのでレストランに戻ってお茶すすって待ってた。

帰りの列車は特急サプサンに乗った。一般的にロシアの長距離列車は発車時刻と所要時間によって価格が変動する。このため同じ等級でも、昼間や夕方などの使いやすい時間帯の列車と早朝の一番安い列車では1.5倍くらい価格に開きがある。安い寝台列車とそう値段が変わらず、所要時間が半分なので今回はサプサンを使ってみることにした。車内の設備やサービスは新幹線とそう変わらない。しかしロシア人の経済力からするとやはり高いためか、最低グレードの車両だったにもかかわらず6~7割は外国人観光客が座っているように見えた。

前回の旅行でモスクワに行ったときも夜行だったので、今回初めて車窓からの景色を見ることができた。(疲れてほとんど寝てたけど)特に今回は早朝の列車だったので、地面から1mくらいだけ濃い朝霧に包まれ、霧の中に木がまばらに見える平原や、鏡みたいに静かな湖など絵画みたいな風景を見ることができた。夜行列車と違い景色を楽しむことができるので、旅程と合うなら昼間に電車に乗ったほうが楽しいと思う。

プスコフとイズボルスク

先述したように、ルーガは3つの世界遺産がある都市のちょうど中間あたりにあるので、これらの都市に日帰りで行くことができる。サンクトペテルブルクとノブゴロドには以前行ったので今回はプスコフへ行くことにした。前回来た時には一日2往復ある鈍行列車かバスで行くしかなかったが、昨年あたりからサンクトペテルブルク-プスコフ間を結ぶ急行列車ができたので、これを使ってプスコフに行ってきた。

モスクワへ行く時と同様にスマホのアプリからEチケットを買って、朝8時の急行ラースタチカに乗ってプスコフへ向かった。所要時価は1時間半で往復1000円くらい。サンクトペテルブルクへ行くよりも安かった。8時半にルーガを出発し到着は10時、プスコフ駅では1917年にここに停めてあったお召列車の車内で皇帝ニコライ2世が退位したことを記念したプレートがある。

駅を出て西に500mくらい歩いて行ったところにバスターミナルがあり、ここから30分ほど路線バスに乗ってイズボルスクという村に行った。この村は8世紀ころから知られているロシアでも最古級の集落で、古い砦とこれに付随する博物館、「スロベンスキエ・クリュチイ」という有名な湧き水などがある。私が行った時期は9月の初旬の平日で観光シーズンを外れていたのもあると思うが、観光客は非常に少なく落ち着いて観光することができた。イズボルスク砦は一帯を見渡せる丘の上にあって、天気が良かったのもありここからの景色はとても印象に残った。

旅程(帰り)

帰りは12時半発の飛行機でピーテルからモスクワへ行き、16時発で朝10時着のJALで成田に帰った。ピーテルのカウンターで「モスクワでは預け荷物をピックアップする必要はない」と言われたのだが今一つ聞き取りに自信がもてず、モスクワ・ドモジェドボ空港の荷物受け取りコンベアで一応待って見たものの、当然荷物は出てこなかった。それでも不安だったので一応JALカウンターへ行ったら「こちらで再度登録してください」と言われてチケットを打ちなおしてもらったのだが、どうもこういう手続きすら必要なく帰りの便は本当にピックアップ不要だったらしい。それでも何か不安があれば日本語で対応してもらえるので、やはり日系航空会社は安心感があった。

しかし台風19号による欠航対応等のなんやかんやをネットで見てみたら、どうもあんまりJALの評判は良くないらしい。

決済

カード決済の場合、実際の為替レート+6%くらい、VISAデビットを利用した海外ATM現金引き出しはレートが1.6円のときに1.66円くらいだったので+4%くらいの手数料がかかっているようだ。

今回の旅行では露店を除くほぼすべての店で非接触カード決済とGooglePay ApplePayの利用が可能だった。

海外旅行保険の申請

滞在先でメガネを洗面台だから落として割ってしまい、クレジットカードについてる海外旅行保険を使って保険金を受け取ることにした。

三井住友VISAのクレカに勝手についてくる旅行保険は、旅程内の交通機関のきっぷの代金をこのカードで支払っていれば適用できる。私はロシア行きの航空券をこのカードで買ったので全く問題なかったが、電話に出たオペレーターの口ぶりでは旅行先までの運賃以外に、旅行先で乗車券を買った場合でも適用されるかもしれない。

携行品保険は盗難だけではなく自分の過失で壊した場合にも適用される。ただしこの場合は修理費用を請求することになる。

申請でもっとも大変だったのは保険窓口に国際電話でコレクトコールをすることだった。基本的に現地の固定電話か公衆電話からなら問題なく掛けられるはずなのだが、滞在先の家の固定電話が壊れてて使えず、コレクトコールがどんなものかを知ってるロシア人が少ない上に友達がいないので、ロシア語で仕組みを説明するのが大変過ぎて他の家の電話を借りるのは断念した。公衆電話は街の中心部に一個だけあるのを見たが、日本時間の窓口営業時間に合わせて出かけるのは面倒だったので、まずは現地のSIMカードを入れたスマホを使って電話するのを試した。

しかし、現地の携帯回線では料金プランのせいなのかデポジットが足りないからなのかKDDIのコレクトコール窓口に電話ができず、Skypeから無料で通話できるとYahoo知恵袋に書かれていた番号へかけてみた。最初のトライでちゃんとKDDIの窓口に通じたが、このときは保険デスクの営業時間を過ぎていてつながらなかった。後日再度SkypeからKDDIにかけたが、このときはKDDIのオペレーターに取次を拒否された。

このSkypeから掛けられる番号というのはアメリカ向けのKDDI窓口番号へかけるもので、当方がロシアからSkype経由で電話していることを正直に話すと、「ロシア向けの窓口番号へ固定電話か公衆電話から掛けなおしてくれ」と言われる。また、料金もロシア→日本ではなく、ロシア→アメリカ→日本となるので一般的なコレクトコールをやると請求金額が大変な事になるらしい。

しかし、3回目にトライしたときは話のわかるオペレーターが出て、保険デスクの方にも話が通じたらしく取り次いでもらえた。ただしこのアメリカ経由の方法をあまり多用すると後日保険会社から電話代を請求されたりするらしい。

日本に帰ってきてから色々調べたら、「050Plus」のようなIP電話アプリを使えば、ネットさえあれば海外からも国内電話扱いで電話できるらしいので、今度はこれをあらかじめスマホに入れて行こうと思う。

医者

今回メガネを割った関係で初めてロシアで医者にかかったが、言葉の壁があるにも関わらず非常に親身になって診察と測定をしてもらえた。公的な医療機関ではなく個人開業医みたいな感じで、パスポートの提示や面倒な書類手続き等は一切なく、単に診察後に600ルーブルを払うだけで終わった。国立病院では基本的な応急処置が無料な代わりにもっと煩雑な手続きが必要だろうし、未だに賄賂を要求されることがあると聞いた。

写真

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ルーガのパトリオットパーク

https://photos.app.goo.gl/u75oKkVXmxP5u33i7

ルーガ防衛線の日

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サンクトペテルブルグ 観艦式予行

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歴史民俗フェスティバル「オリガの岸辺」

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第26ロケット旅団創立記念日

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MAKS 2019

https://photos.app.goo.gl/g5JJkgARF3prksLH7

プスコフとイズボルスク

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ルーガ

https://photos.app.goo.gl/TS7fiLJ9BJoWosHp6